
この記事はWEB初心者が「Google広告の基礎を理解し、広告出稿ができる」レベルになるように執筆しています。
現在のWEB業界で言えば、Facebook,Instagram,TwitterといったSNS広告を出稿するのが流行っていますが、2019年時点でのWebサイト訪問者数の第一位は断トツで「Google検索」です。(ヴァリューズ調査)
参照2019年Webサイト訪問数トップはGoogle アプリユーザー数ではLINEに【ヴァリューズ調査】
年間UU数で言えば114,786,000人を記録していますので、WEB集客の手段としてはGoogleからの流入は捨てきれません。
では実際にGoogle広告を使ったWEB集客ができるようになると、貴方の事業にどのような影響があるのか?
広告運用ができることによる恩恵は数え切れませんが、あえて簡潔にまとめると、下記になります。
- 個人:自身が展開しているサービスの集客を自動化でき、かつ法人からの広告運用代行も受注できるので事業所得も上がる。
- 法人:自社商品,サービスの売上を上げることができ、かつ広告代理店に任せることなく自社で広告設定ができるので経費削減にも繋がる。
今回の記事では、Google広告運用歴5年で個人で広告運用代行業も展開している僕が、「WEB初心者でもGoogle広告についての基礎を理解し実際に広告を出稿できるようになる」をテーマに執筆しています。
実際の画面キャプチャ画像も多く取り入れてますので、この記事を見ながら作業することで〝誰でも〟Google広告を出稿することができるかと思います。
ではさっそく、内容に入っていきましょう。
Contents
Google広告とは?何ができるの?
基本的にGoogle広告というのは「Googleの検索結果上に広告を出稿できるサービス」のことを言いますが、その広告は〝法人個人問わず〟誰でも今すぐ出稿することができます。
主にGoogleが展開しているサービス上に広告を出すことができるので、Google広告を使ってYouTube動画広告を出稿することも可能です。
Google広告の広告費の種類
Google広告を出稿することによる広告費は、どのように発生するのか?
主にGoogle広告では、「成果が発生したら広告費が発生する」という仕組みになっています。
- クリック
- 広告閲覧
- 動画視聴
ユーザーから上記のようなアクションを得られた場合、それらが「広告出稿による成果」とみなされ広告費が発生します。
Google広告から出せる様々な広告
Google広告から出せる広告は、実は5種類あります。
- 検索連動型広告
- ディスプレイ広告
- ショッピングキャンペーン
- 動画広告
- アプリキャンペーン
上記の5種類です。それぞれ解説していきます。
検索連動型広告
検索連動型広告とは「ユーザーの検索キーワードに連動して表示される広告」のことを言います。
”ユーザーが [ WEB初心者 広告 ] と検索した時だけ広告を表示する”といった設定が可能になります。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とは、WEBサイトやアプリサービスの画面上に表示される広告のことを示します。
- バナー広告
- 動画広告
- テキスト広告
上記の3種類を出稿することができますが、主に使用するのは画像を使った「バナー広告」であることが多いです。
またディスプレイ広告については、原則〝Googleの広告枠内〟にしか表示されません。
スマートショッピング
Google広告の「スマートショッピング広告」とは、Googleの検索結果内に出てくるショッピング広告枠に表示される広告のことです。
- 商品画像
- 価格
- メーカー
- 口コミ評価
等が検索エンジンに表示されるので、前項の”検索連動型広告”よりもパフォーマンスは高い傾向にあります。
また、Googleが展開しているサービス(YouTubeやGmail等)にも広告が表示されるので、インターネットショッピング事業を展開している人にとっては非常に心強い広告になります。
動画広告
主にYouTube広告だと思ってもらって構いません。
正確に言えば、Googleと提携しているWEB動画サービス内へ動画広告を出稿できます。
「〇〇チャンネルを見ている人に対して、□□の動画広告を出稿する」というように、細かくターゲティングできます。
登録者数が100万人を超えているチャンネルよりも、登録者数1,000~10,000人程度の小規模チャンネルを調査し、よりコアな潜在層に向けてアプローチするのがコツです。
アプリキャンペーン
Google広告の「アプリキャンペーン」とは、”アプリをインストールしてもらうこと”に特化した広告になります。
Google検索やYouTubeに頻出するアプリインストールを促す広告は、この「アプリキャンペーン」で出稿している広告になります。
ファインド
ファインド キャンペーンでは、Google フィード全体で最大 29 億人のユーザーにアプローチすることで、Google 広告における成果目標の達成を目指します。
このキャンペーン タイプでは、Google のオーディエンスとユーザーの意向シグナルに基づき、お客様のブランドを知った場合に利用する可能性の高いユーザーを対象に、視覚と気持ちに訴えるカスタマイズされた広告エクスペリエンスを 1 つの Google 広告キャンペーンで提供することができます。
Google広告のヘルプでは、上記のように説明がされています。
メリットとしては、”1つのキャンペーンで幅広いユーザーにアプローチできること”が挙げられています。
- Discover
- YouTube
- Gmail
など、Googleの主要サービス内に広告を出稿することができます。
Google広告の使い方① | まずは広告出稿せずにアカウント作成
Google広告の”最低限の基礎知識”を理解していただいた所で、さっそく「Google広告のアカウント作成」について解説していきますが…。
実際にアカウント作成を試みた方は分かるかと思いますが、トップページの流れに沿って進めると何故か”すぐに広告を作成しなければいけない”状態になってしまうと思います。
そのためWEB初心者は「実際に広告出稿しないとGoogle広告はアカウント作成できない」と思いがちです。
「いきなり有料スタート?!」と困惑してしまった方も多いのではないでしょうか?
大丈夫です。安心してください。
今回は、「広告出稿することなくGoogle広告のアカウントを作成する方法」を紹介していきます。
Google広告トップページからログイン
Google広告のURLにアクセスして、トップページから「ログイン」しましょう。
キャンペーン作成画面でエキスパートモードに切り替え
ログインが完了すると、上のような画面になると思います。
「広告の主な目標は何でしょうか。」と問われていますが、ブラウザの画面設定でズームアウトしてみてください。
今回はChromeブラウザでしたので上のような画面になっていますが、ズームアウトしてみると「主にマーケティング業務を担当されていますか?」という文言が表示されます。
※実際にはズームアウトではなく画面サイズを大きくすると表示される仕組み
新たに表示された文面の横に「エキスパートモードに切り替える」というリンクがあるので、それをクリックしましょう。
”キャンペーンなしでアカウントを作成”をクリック
上のような画面に切り替わったと思います。
「このキャンペーンで達成したい目標」を選択する画面になりますが、その下に「キャンペーンなしでアカウントを作成」というリンクがあると思いますので、こちらをクリックしましょう。
ビジネス情報の確認を送信
ビジネス情報の確認を求められます。
コチラは広告出稿しない人でも必ず確認しなければいけない項目です。
- 請求先住所の国
- タイムゾーン
- 通貨
上記3つを確認の上、「送信」をクリックしてください。
(ほとんどの方は、デフォルトの日本設定のままかと思いますが。)
キャンペーンを確認してアカウント作成完了
ビジネス情報の確認を済ませると、上のような画面になると思います。
この画面が出れば、アカウント作成は完了しています。
Google広告の使い方② | キャンペーン設定
アカウントを作成したら、次は実際に広告出稿していきましょう。
広告を出稿するために色々と設定をしなければいけない部分がありますが、全て本記事では解説しておりますので、記事を見ながら広告出稿を完了することができるかと思います。
広告を出稿するためには下記のような3ステップを踏む必要があります。
- キャンペーン設定
- 広告グループ設定
- 広告の作成
それぞれ順番に解説していきます。
キャンペーンの新規作成
まずは「新しいキャンペーンを作成」をクリックしましょう。
※上記のような画面ではなくても、「新しいキャンペーンを作成」というボタンをクリックできればOKです。
キャンペーンタイプの選択
キャンペーン作成画面に飛ぶと、上のような画面になるかと思います。
ココでは、広告出稿において「達成したい目標」を下記の7つから選択する必要があります。
- 販売促進
- 見込み顧客の獲得
- ウェブサイトのトラフィック
- 商品やブランドの比較検討
- ブランド認知度とリーチ
- アプリのプロモーション
- 目標を指定せずにキャンペーンを作成する
自社商品のLPへの流入なのであれば、「販売促進」。
メールマガジンへのリスト獲得が目的なのであれば、「見込み客の獲得」。
このように、自身の広告出稿の目的に合わせて選択していきましょう。
キャンペーン目標を選択したら、「続行」をクリック。
次はキャンペーンタイプの選択画面になります。
こちらは前項の「Google広告で出せる様々な広告」の解説を参考に、選択してください。
今回はサンプルとして「検索」を選択し、リスティング広告の出稿を進めていきたいと思います。
選択し終わったら「続行」をクリック。
次に、「目標をどのように達成するか」を問われます。
- ウェブサイトへのアクセス
- 電話件数
- 実店舗への来店
- アプリのダウンロード
上記4つから選択してください。
今回はサンプルとして、「リスティング広告で自社のLPへ集客する」目的にしますので、「ウェブサイトへのアクセス」にチェックを入れて、サイトURLを入力します。
選択が完了したら、「続行」をクリック。
※「コンバージョンとしての売り上げのトラッキングを開始しましょう」という項目が出現しますが、こちらはサイト内にタグを埋め込んだり、Googleタグマネージャーと連携させたりしなければいけないので、今回は割愛いたします。そのままで進めても広告出稿はできますので、ご安心ください。
全般設定
画面が切り替わり、「全般設定」の項目になります。
キャンペーン名(事業名)を入力し、広告を出稿するネットワークを選択します。
デフォルトでは「Googleディスプレイネットワークを含める」という項目にチェックが入っている状態かと思いますが、今回はGoogle検索ユーザーに対してだけ広告を出稿したいので、チェックを外します。
※低単価キーワードでリスティング広告を出稿したい方は、上記の「Googleディスプレイネットワークを含める」を外すことをお勧めいたします。
「設定を全て表示」では、広告出稿の開始日や終了日について設定することが可能です。
設定が終わったら、下にスクロールしましょう。
ターゲッティングとオーディエンス設定
下にスクロールすると、「リーチする対象を選択してください」という項目があります。
「ターゲティングとオーディエンス」という項目では、〝どんなターゲットに対して広告を出稿したいか〟を設定できます。
オーディエンスの「キャンペーンに追加するオーディエンスを選択します」をクリックしてみましょう。
左側の検索窓に、広告を出稿したいターゲットと関連のあるキーワードを入力してみてください。
入力されたキーワードと関連性のあるオーディエンス属性が左下に表示されますので、チェックを入れて右側に追加していきます。
追加できるオーディエンス属性は、大きく分けて下記の3つから選択が可能です。
- 購買意向の強いオーディエンス
- ユーザーの興味や関心、習慣
- ユーザーの属性
今回は下記のように、オーディエンス属性を選択してみました。
ターゲティングとオーディエンス設定を終えたら、また下にスクロールしていきましょう。
予算・入札単価の設定
1日あたりの広告費目安を入力することができます。
画面にも書かれていますが、この1日の広告費予算を超える日は必ず出てきます。
しかし、1日の予算に1カ月の平均日数を掛けた額を超えることは絶対にないので、安心して広告費を設定してください。
1日の入札単価を設定したら、次は入札”単価”を設定する項目になります。
「重視している要素」を選択したら、「上限クリック単価による入札の上限を設定」にチェックを入れましょう。
この項目では、「1クリックに掛ける広告費の上限」を設定しておくことができます。
今回はサンプルとして、1クリック300円を上限として、次の項目へ進みます。
スケジュールとローテーション
「詳細へ表示」ボタンをクリックすると、上のような画面が表示されます。
WEB初心者が主に設定するのは、中段の「広告のスケジュール」かと思います。
広告出稿のターゲットの生活スタイルに合わせて、広告配信スケジュールを設定しておくと良いでしょう。
広告表示オプション
キャンペーン設定の最後の項目は、「広告表示オプション」です。
この項目では、”広告に追加表示させたい内容”を選ぶことができます
自社の電話番号を載せたい場合は、この項目に電話番号を追加しておきましょう。
自社商品のLPを広告に載せる場合は、特に変更せずに「保存して次へ」をクリックします。
Google広告の使い方③ | 広告グループ設定
キャンペーン設定が終わったら、次は「広告グループ設定」になります。
リスティング広告を運用するのであれば、ここが最重要項目となるでしょう。
「どのキーワードに広告を出稿するのか」を決める項目になります。
左側では、広告グループ名を入力し、広告出稿したいキーワードを一行ずつ入力していきます。
右側では、自社商品に関連するキーワードを入力して、実際に検索されている”キーワード候補”を探し出すことができます。
広告グループは複数作ることができます。
グループを複数作る理由としては、”キーワードの属性でグループ分けをしてそれぞれに合った広告を出稿するため”と覚えておくと良いでしょう。
そして、この項目で作成した各広告グループに対して、3つ広告を作成することができます。
例えば、
- 「〇〇 嬉しい」「〇〇 最高」といったポジティブキーワード中心のAグループ
- 「〇〇 悲しい」「〇〇 寂しい」といったネガティブキーワード中心のBグループ
上記のように広告グループを作成しておけば、「Aグループのキーワードには、この広告文で出稿する」といった設定が可能になります。
もしも広告グループを1つしか作成せず、属性バラバラのキーワードに対して広告を出稿してしまうとどうなるのか?
例にのっとって考えてみると、
- 「〇〇 嬉しい」と検索したユーザーに対して「〇〇で悲しんでいる人は必見」といった広告が配信されてしまう
- 「〇〇 悲しい」と検索したユーザーに対して「〇〇で最高な気分な貴方に!」といった広告が配信されてしまう
上記のような現象も起こりうるということです。
グループごとのキーワード設定の例
今回はサンプルとして、このように広告グループを作成してみました。
キーワードの両端にコンマや[]がついているのは、マッチタイプというものを活用しているからです。
マッチタイプの活用方法について、解説します。
キーワード :部分一致
ユーザーが検索した語句と、コチラ側が設定したキーワードに”関連性”があると判断された場合に広告が表示されます。
例えば「パソコン 価格」を部分一致で設定した場合、「パソコン」や「価格」という言葉に関連するキーワードで広告が表示されます。
関連するキーワードには、”類義語”や”関連語句”が入ったりします。
”キーワード”:フレーズ一致
ユーザーが検索した語句の中に、コチラ側が設定したキーワードが”含まれていて順番が同じだった場合”に広告が表示されます。
例えば「パソコン 価格」をフレーズ一致で設定した場合、「パソコン」と「価格」というキーワードが「パソコン 価格」と同じ順番であった時に広告が表示されます。
[キーワード]:完全一致
ユーザーが検索した語句と、コチラ側が設定したキーワードが”全て一致している場合”に広告が表示されます。
完全一致とは言っていますが、多少キーワードが異なる場合でも広告表示されることがあります。
例えば「パソコン 価格」を完全一致で設定した場合、「ぱそこん」と「カカク」というキーワードが使われた場合にも、広告が表示されます。
Google広告の使い方④ | 広告の作成
広告グループ設定が終われば、最後は「広告の作成」に入ります。
この画面では、実際に左側の入力欄に広告文を打ち込み、検索結果に表示される広告を作成することができます。
実際に中身を埋めてみてみましょう。
実際に項目を埋めた広告サンプル
今回はこのように広告を作成してみました。
広告文を作成したら、「完了して次の広告を作成」をクリックします。
広告は、1つの広告グループにつき”2つ”作成することが可能です。
各項目について、Googleは下記のように説明しています。
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